【メンズ・レディース着こなし特集】業界別!クールビズの限界コーデ大調査!!~後編~

【着こなし特集】業界別!クールビズの限界コーデ大調査!!~後編~

だいぶ暖かい、もとい、暑い日が増えてきて、今年初めてクーラーをつけたという声をよく聞くようになってきました。

ここで意外な落とし穴があります。
意外に間違えがちなのが「クールビズ」で呼び掛けている“設定温度28℃”の捉え方。
これはあくまでも“室温”のことで、冷房の設定温度のことではありません。
これを間違えると室内で熱中症になる可能性も出てきてしまいますので、気をつけてくださいね。

さて、企業の業種や職種によって、どこまでカジュアルにして良いのか悩むという声をよく聞くというところから始まった本企画。
本日は前回に引き続き、後編です。

(前編はこちらから)

クールビズはどこまで通用するのか!
限界に挑みます

「クールビズを導入します!」でった社内制度。
ですが実際のところ、どこまで服を着崩していいのか迷う方が多いかと思います。

そこで今回、老舗大企業からベンチャーまで、金融・食品・IT・メーカーなど多岐にわたり大アンケートを実施しました。

それぞれの企業の皆様に、きれいめビジネスカジュアル、柔らかめビジネスカジュアル、ほぼカジュアル、休日の私服寄りカジュアルの4型のコーディネートについて、それぞれクールビズの服装として許されるのかどうか答えていただきました。

後編の今回は、ややカジュアル、休日の私服寄りカジュアルの2コーデについてお届けします。
さあ、どこまでがOKラインだったのでしょうか。
早速ご紹介したいと思います。

ほぼカジュアル

ほぼカジュアル

前回に続く、3段階目は”ほぼカジュアル”。

MEN’Sはシャツをアロハや沖縄のかりゆしウェアに。これだけでも“ほぼ”カジュアルになりますね。
WOMEN’Sはバッグを帆布に、シューズをカラーに、また全体的に休日のお出かけレベルに設定しました。

<調査結果>

MEN’Sの結果が今までで一番NGが多く、そもそもこのタイプのシャツがNGかOKかというところで、二極化しました。

さらにOKな企業でも2パターンに分かれました。それは、
かりゆしにするべきかアロハにするべきか。それが問題だ・・・
ということ。(失礼しました。)

企業によってどちらというのも様々で、「アロハはOKだけどかりゆしはNG」という意見や、逆に「かりゆしはOKだけどアロハはNG」というところもありました。
推測するに、アロハは環境省推奨だからOKなのかもしれません。
逆にかりゆしがOKという企業は、沖縄では夏の正装として認められているからでしょうか。
また、「沖縄支店限定で許されています。“室温”のことで、冷房の設定温度のことではありません。」というコメントもありました。
地域の文化を大切にするというのは素敵ですよね。

WOMEN’Sの場合、これくらいでしたらほぼ問題ないようです。
金融を除く企業でも内勤の場合は全く問題ないという企業さんが多かったのですが、金融系や対外的な仕事の際にはジャケットを着る。というコメントも半数程度見られました。
また、この段階で初めてフェミニンでスカートのコーデにしたことにより、「長いスカートの場合商品を運んだりすることもあるので、TPOを考えた場合良くないことが多い。」という動きやすさに関するコメントもありました。

女性の場合ジャケットは、どんなコーデもある程度OKになる無敵のアイテムと言えるのかもしれません。

休日の私服寄りカジュアル

休日の私服寄りカジュアル

さていよいよ最後の段階。
もちろん、クールビズ前提なので着崩しすぎてはいませんが、休日のきれいめな私服程度のカジュアルスタイルです。
一番の特徴は、ボトムスがデニムに、靴がスニーカーになったこと。
さて、結果はどうだったのでしょうか。

<調査結果>

やはり大きく割れたのはジーンズとスニーカーが大丈夫か否かという部分。

MEN’Sでは6割が「完全NG」。
残りの企業も、一部の職務ではOKが出ているというところが多かったです。
その職種としてもっとも多く挙げられていたのが、開発・クリエイター職の人でした。
外に出ないから、に加えて最低限のTPOがあれば、ものづくりや創造性の発揮に集中してほしいという思いもあるのでしょうか?

多くがNGを出す中で、あるIT企業は「2年前から汚れていなかったり、破れていないことを条件にジーンズとスニーカーでの出勤にOKが出た」という回答。
他にも「ウォークビズを推奨しているのでスニーカーはOK」というコメントもありました。

ベンチャーでは、このレベル感でもOKという回答がチラホラ。むしろ「すごく綺麗めな感じですねー。これが我が社のデフォルトかも。」というコメントも。
確かに、ファクトリエがCSRの一環として行っている「ものづくりカレッジ」で企業にお伺いしても、行き先によってはこの着こなしが大半、というところもベンチャーでは多かった気がします。

ちなみにMEN’Sで一番許容度が高かったか回答がこちら。
「ズボンは七部丈でも大丈夫、上着はTシャツでも大丈夫です」
これは内勤の人でも羨ましい人も多いかもしれませんね。

WOMEN’Sの場合も、ここでNGが一気に増えました。
「デニムは色にかかわらず不可」や「(全体的に)カジュアルすぎてダメ」という意見も。
一方で「カジュアルフライデーだと時々着用してる人を見ます。」という制度を上手に活用しているところもありました。
一方で職務によるレベル感の差はここでもあり、内勤者であれば全く問題がないという傾向は強いようです。

WOMEN’Sで一番許容度が高かった回答はこちら。
「綺麗ですねー。が、もっとうちの社員はファンキーな色合い」
ファンキーな色合い、気になります。
ですが、ファッションを楽しめる風土は素敵ですね。

前編後編を通じて、本当に企業や職種によって様々でした。
そして、ここ数年で柔軟に変わってきている企業も一定数あり、働き方の多様化とともに洋服も多様化し始めているのかな、ということも感じましした。

やはり、政府から推奨された格好だと企業としても導入しやすいのかもしれません。
とはいえ、いまだにネクタイでさえ、会議などでは「弊社はクールビズのためこのシーズンはこの格好で失礼します」というやりとりはよく見られますよね。

ファッションは自分のためのものでもあり、人のためのものでもある。
よくそう言いますが、まさにその通りだということが浮き彫りになった形。
人への礼節・礼儀を大切にする日本だからこその結果、という気もします。

ファッションやものづくりに関して、こんな調査をしてほしい!というものがございましたら、ぜひご連絡ください!

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