【アパレル工場探訪 Vol.6】人口わずか4.8万人!宮崎県小林市唯一の婦人服工場の挑戦

南海服装

ファクトリエが提携するアパレル工場の方々に、ものづくりにかける想いやこれまでのストーリーや想いをお伺い紹介するコーナー「Factory」。

今回は、宮崎県小林市にあるレディースパンツ工場「南海服装」の、新たな挑戦とその魅力をご紹介します!

人口わずか4.8万人
宮崎県小林市唯一の婦人服工場の新たな挑戦

南海服装

1973年に広島県で創業したボトムス工場「南海服装」。
主にレディースのパンツやスカートを中心に生産するこの工場は、2013年に宮崎県小林市に誘致企業認定を受け、工場を設立しました。

人口わずか4.6万人。
畜産農業が多くを占める中、婦人服工場は南海服装だけ。
まさに小林市を代表するアパレル工場で、日本の技術がこもった商品を作り続けています。

毎年1名以上は新人を迎え入れ、今では約40名が在籍。
年齢はなんと19歳から71歳までと世代を超えて、日々ものづくりに精を出しています。
その数、実に年間4万枚と、小さな町の大きな工場です。

自社ブランドができて起こった工場の変化

南海服装

通常、アパレル工場はファッションブランドから生産の依頼を受け、ブランドからの指示で商品を作り、納品するというのが一般的。
そのため工場が商品の企画を行うことや、工場の名前が表に出る、ということはほとんどありません。

南海服装でもこれまでずっとそうでした。

しかし、ファクトリエとの取り組みではその真逆。

「自分たちの技術を詰め込んだパンツを、企画段階から生みだせることに非常に魅力を感じている」と語る花本社長の言葉にも表れているように、自分たちの技術や想いを商品に詰め込むことができます。

もちろん、自社で企画から生産までを手がけるのは初めての試みで、試行錯誤の連続。

「ただ、苦労したという感覚ではなく、消費者により近い位置でものづくりに向き合うことの楽しさの方が優っていたように思います。メンバーにとっても大きな刺激になったことは間違いありません。」と語る花本さん。

南海服装・花本社長
南海服装・花本社長

「トヨタ生産方式」を導入する南海服装!
“立ちミシン”で効率よく臨機応変に職人が仕上げる

南海服装

南海服装では商品作りにおいて、「トヨタ生産方式」を導入しています。
自動車を効率よく、そして無駄なく作る方法として、名前を聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。

一般的に100着の洋服を作る場合、ミシン台に座って100着分のパーツを縫い上げ、縫い終わったら次のパーツを担当する人に100着分をどんっ、と渡す。
それを繰り返すことでまとめて100着分を作り上げます。

一方、南海服装では、1着ずつ作られていきます。

パンツのベルト部分の縫い付けが終わったら、すぐに別の工程に1着ずつ移動していき、生産ラインをぐるっと1周回ると1着のパンツが完成している、というイメージ。

こうすることで、生産数も安定し、ミスがあった場合でもすぐに気づくことができロスが減ります。

そのため、効率よく動き回るために、ミシンの前に座るのではなく“立ちミシン”で縫製。
状況を見ながら臨機応変にメンバーが移動しながら1着ずつ丁寧に仕上げています。

ベテランから若手へ、そして若手からベテランへと渡っていき完成する、職人40人の想いが詰まったパンツです。

ファクトリエがきっかけで
他県の工場との交流が生まれた!

南海服装から比較的近くに、ファクトリエのスカート工場「デ・アイ」があります。
実はもともとこの工場も、南海服装と同じように企業からの受託生産のみで、ファクトリエとの取り組みが初めての自社企画として始まりました。

ファクトリエも参加した小林市でのイベントの際に、南海服装さんとデ・アイさんがつながり、自社企画の先輩であるデ・アイさんに意見を求めるなど、工場同士の交流が生まれました。

それぞれの物作りを盛り上げるべく、互いに知見を交換し合い高め合っているその姿はとてもうれしくもあり、ファクトリエとしても刺激を受けています。

こういった工場同士の交流も増やしていけるよう、取り組んでいきたいと思っています。

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