【アパレル工場探訪 Vol.8】日本企業初の「永久交換保証ソックス」に挑戦する東京の下町にある工場の話

ファクトリエが提携するアパレル工場の方々に、ものづくりにかける想いやこれまでのストーリーや想いをお伺い紹介するコーナー「Factory」では、様々な日本のものづくりの現場をお伝えしています。

今回は、靴下一筋25年の靴下工場「グレン・クライド」を紹介します。

東京・北区で机1つと電話1本からスタートした工場
いまではあの世界最高級コットンを日本で唯一扱えるまでに

1992年、東京都北区堀船にある工場の作業場内で、机1つと電話1本の間借りからスタートしました。

今では世界最高級コットン「シーアイランドコットン」を使うことを日本で唯一許されたカジュアルソックス工場でもあり、世界から高い評価を得るなど、日本を代表する靴下工場に大きく成長しています。

【シーアイランドコットン(海島綿)】

■カリブ海の限られた地域のみで生息する超希少な綿

日本から見ると地球の遥か裏側、フロリダから南米ベネズエラにかけて広がるカリブ海。そこに4,000キロにわたって連なる島々を、かつてコロンブスは、西印度(インド)諸島と名付けました。

シーアイランドコットン=海島綿という名前が示している通り、このコットンはカリブの限られた地域のみで生きるコットンのこと。
その希少さは、なんと綿全体の10万分の1しかとれないほどです。

1本1本の繊維が極めて長い超長綿に属するシーアイランドコットンは、昔より「絹のような光沢、カシミアのような肌触り」と形容されるように、美しくソフトな風合いを持ち合わせる、まさに繊維の宝石とよばれるにふさわしいコットンです。

■パラシュートに使われたほど強い繊維

単位太さ当たりの強度も綿の中でもっとも優れていて、かつてはパラシュートの素材に使われていたほど強力な繊維です。

■西印度諸島海島綿協会が厳密にこのコットンを管理

海島綿(シーアイランドコットン)は原産地が限られており、収穫量も一定。
そしてこのコットンを使用できる工場も許可が必要です。

日本でこのコットンを使ってカジュアルソックスを生産して良いという許可を持っているのは、なんと今日ご紹介の「グレン・クライド」のみです。

実は「アンクルソックス」の生みの親という事実
~名前の由来は適当だった!?~

日本で唯一超希少なコットンをカジュアルソックスに使える、というだけでも素晴らしいですが、なんと、今では当たり前になったアンクルソックスを日本で初めて作った工場も「グレン・クライド」なんです。

もともとは「アンクルソックス」という名前さえなく、“足首までの靴下だからアンクルソックスでいいんじゃない?”という単純な案で命名された。という面白エピソードもあるほどです。

永久交換保証ができるワケ
~圧倒的な強靭性と耐久性への自信~

■日本企業初の『永久交換保証ソックス』

最近始めたのは「永久交換保証」という日本初の取り組み。
これは日本企業初の画期的な取り組みです。
今回の永久交換保証ソックスは、耐久性を向上させるために研究開発を行い、なんと30,000回以上の基準値もクリアしています。(通常の靴下は、500回程度が基準)

“靴下は消耗品。破れたら捨てて、また新しいものを買う”

靴下工場として、このような「靴下は使い捨てられてしまうものという意識を変えたい」という想いが、永久交換保証というサービスを生み出しました。

突飛に聞こえる「永久交換保証」という言葉は、製品への絶対的な自信があるからこそ。
「良いものを長く使ってほしい」という想いもぜひ感じ取っていただきたい逸品です。

長く使える。永久に新品と交換する。それで商売ができるのか?そんな疑問がわく方もいらっしゃると思います。

ですが、そこにあえてチャレンジしたのがこの永久交換保証ソックスです。
新製品という域を超えた“挑戦”とも言えるこの製品づくりの裏には、ブランドの強い決意と覚悟があります。

■耐久性に優れたCORDURAを40%混ぜ込んだ独自糸!

インビスタ社製の高耐久性素材「CORDURA(コーデュラ)」を40%混紡した特殊な糸で編み込んでいます。

通常の綿のソックスの6倍~10倍の強度という驚くべき耐久性を誇ります。

■30倍以上の耐久性テストを耐え抜いたという自信

一般的には、公的検査機関の摩耗テストでの合格ラインは500回以上。
厳しい基準を置く大手ブランドでも1,000回以上を合格ラインです。

今回の永久交換保証も、耐久性に自信があるからこそ。
もし破れても新しい1足と交換いたしますし、もし網目(メッシュ)になってきてしまった場合は3足で1足と交換いたします。

圧倒的な耐久力を持つソックス。機会があればお試しください。
(価格も2000円前後とお手頃です)

「いいものを長く着てほしい」そんなグレン・クライドとファクトリエの共通した想いのあるソックス。

靴下工場のチャレンジはこれからのものづくりを大きく変えるきっかけになるかもしれませんね。
この取り組みをぜひ応援していただければと思います。

それでは、次回をお楽しみに。

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