熊本県・天草で1日に400枚以上ものオーダーシャツ作るシャツ工場

ファクトリエが提携するアパレル工場の方々に、ものづくりにかける想いやこれまでのストーリーや想いをお伺い紹介するコーナー「Factory」では、様々な日本のものづくりの現場をお伝えしています。

今回ご紹介するのは、ファクトリエの本店がある熊本県は天草にあるオーダーシャツ工場「天草フレックス」

工場長の山並さんに彼らのものづくりについて伺いました。

天草フレックス株式会社
アジアを中心に広がるフレックスグループの熊本に工場を構えるパターンオーダーに特化した、天草フレックス。1日に400枚以上にも及ぶオーダーシャツの生産は、国内では最大規模。

豊かな自然に囲まれたシャツ工場で
1日400枚以上のシャツが生まれる

熊本県南西部に位置し、県内で3番目の人口を誇る熊本県天草市。

山と海に囲まれ自然豊かな土地に、フレックスジャパンの工場はあります。1984年に前身となる天草高原シャツ株式会社を設立、120名の従業員でスタートしました。
1987年、組立ラインを2ラインから4ラインに増設 、それに伴い従業員数も約250名に増えました。
2004年からパターンオーダーの生産を開始し、1枚1枚お客さまに合わせたシャツづくりを続けています。1日に400枚以上にも及ぶオーダーシャツの生産は、国内では最大規模です。

スピード重視で品質を犠牲にはしない。
道具がなければ自前で作る。
そこまでするからふんわりした着心地の良いシャツが生まれる

-オーダーシャツ作りの難しさって何ですか?

▼山並さん

オーダーシャツは1枚それぞれ生地や仕様が違う商品を縫製するので、その分時間がかかります。私たちは、シャツがお客さまに届いた時に、笑顔で袖を通される姿を想像しながらものづくりに取り組んでいます。
そのため、スピード重視で品質を犠牲にすることはありません。

-品質を高めるためにどんなことをされているのですか?

▼山並さん

例えばミシンでもスピードを早く、糸調子は上下強く、押さえの圧力を強く設定した方が早く縫製できますが、 それでは求めている製品ができないと考えています。 私たちの追求する着心地のいい、ふんわりしたシャツに仕上げるには、糸調子、押さえ圧、ミシン速度などを最適にし、常に調整しなければなりません。ときには必要とする道具を自分たちで作成し、縫製することもあります。

シャツづくりにおいてポイントになってくるのは「襟、カフス(袖)をいかに綺麗に仕上げるか」です。

ファクトリエのシャツは襟、カフスの芯地がフラシ芯の仕様なので、着用感を良くするためには、襟の外回りと内回りの収まりが重要になってきます。とにかく襟はシャツの顔になるので一番気を使っています。

縫製を研究する社内グループなど、
社内コミュニケーションを活発にし、明るい工場を

-フレックス独自の取り組みを教えてください。

▼山並さん

フレックスジャパンでは安全衛生委員会、縫友会(ほうゆうかい)といった社内グループを充実させ、工場内の清掃や安全パトロール、美化運動などを行っています。

縫友会では年1回バスツアーへ出かけ、年末には忘年会行事も行います。そうやってコミュニケーションを活発にすることでものづくりに一体感が生まれますし、製品の出来にも影響してくると思います。

目指すはパターンオーダー世界一

-最後に目標があれば教えてください!

▼山並さん

創業30周年を迎える中で、創業当時から働いている方がまだ20名ほどおり、高度な技術は工場に蓄積されています。

この熟練工さんたちの技術と、やむを得ず定年退職されていった先輩方の教えと、これからの若い人たちの力を結集し、今後もこの天草から世界に発信できるよう「世界一のパターンオーダー」を目標に日々努力して参ります。

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