銀座フィッティングスペースにて開催した「もう悩まなくいい。体型に合わせたコーディネート術、プロが教えます。」の後編をお届け。
身長や体型の踏まえたコーディネートの参考にしてみてくださいね。
以下、川井先生のお話をご紹介させていただきます。
▼川井先生:
現状変えられないものである「身長」や「体の厚み」を変えようとするのではなくて、バランス・見え方・目線ということを意識するだけでコーディネートがかなり変わってきます。
今回は事前アンケートで多く聞かれたお悩みごとに、そのコンプレックスを和らげるコーディネートをご紹介していきますね。
お尻が大きい・お腹が出ている・足が張っている
この悩みへの対処方法は、「ボトムを収縮色にする」「直線、斜線を生かしたデザインのものを着る」この2点です。
ちなみに、みなさん白と黒の丸は、どちらが大きく見えるでしょうか?
背景に置かれている色の違いで、丸の大きさが違って見えるのではないでしょうか?
事前アンケートの中に、黒と白の服を買ってしまいがちとご記入の方がいらっしゃいました。
黒の上に白を合わせると引き締まった印象になります。
見え方も、中心に黒が出てくると縦長効果があり、身長が高く見えます。
例えば、この写真のように前にある2本の縫いの線があることによって目線が縦に動くので、縦長の視覚効果を生まれます。
つまり、この線があるのとないのとでは非常に印象が変わってきますので、アイテム選びの際に注意してみてくださいね。
ぽっちゃり体型・上半身がしっかり・背を高く見せたい
▼川井先生:
こういった悩みには、「縦長効果」を出したり、「縞柄(しまがら)」を活用する方法が有効です。
縦のラインを強調し、縦の効果を出したり、柄を使って目線を動かすことでコンプレックスを和らげることができます。
全く同じ太さのボーダー(右側)とストライプ(左側)でも、ボーダーは目線が横に行くと思います。
例えば肩幅が気になる方はボーダーを着ると、さらに肩幅が強調されてしまうので縦のストライプをオススメします。
このパンツのセンターラインにはプレスが入っています。これだけで脚長効果があります。
プレスなどの、縦のラインが入っていると、身長が低い方は少しその印象が緩和されます。身長が低い方は、縦のラインを活用することを強く意識しましょう。
ワンピースも使い方によって身長が高く見える着こなしが可能で、上記の写真のようなワンピースは、ベースの色が収縮色(ネイビー)なので、引き締まる色です。
この上に白でストライプ、チェックが入っていることによって、目の錯覚を起こせます。
お腹周りが気になるといっていた方も結構いらっしゃいましたが、そういった方はこのシャツワンピースがオススメです。
また、ベルトが付いているのでシンプルに縛ってアクセントにしたり、ブラウジングというのですが、ギュッと縛って、ちょっとふわっとさせるとシルエットが変わります。
身長が低い方は、このまま着ると少し長いかなと感じる方が多いと思いますが、
ギュッと締めていただいてブラウジングすると丈感も変わるため、非常に使いやすいアイテムです。
また、ワンピースではありますが、前を開けていただくと羽織にもできます。
縦のラインが強調されて、より身長が高く見え、すっきり見えます。
ずん胴体型・ウエストが太い
▼川井先生:
このお悩みには、「下着で整える方法」や「トップの丈をローウエストにしてウエスト回りをルーズにする方法」をオススメいたします。
下着で整えるといっても、この時期暑いから無理、という方もいらっしゃいますよね。
そのような方には、下記の画像のように、ウエストをマークせずにスカートの上にカーディガンを合わせることをオススメします。
ただ、こういう着方だけじゃなく、中に入れて着たい場合もありますよね。
参考にしてほしいのがこちらです。
左側のようにぴったりした痩せ型の方だとウエスト周りは気にならないかなと思いますが、ぴったりしたものでインしてしまうと体のラインがはっきり出てしまうので、右側のように少しゆとりのあるものでブラウジングし、ふわっと仕上げると良いかと思います。
ふわっと仕上げる時には、シャツのサイズ感が大切です。
ワンサイズアップしていただくと、もっとブラウジングでき、ふわっとするところがより出ます。
ウエスト回りがきになる方は、ワンサイズあげてブラウジングの量で調整するといいですね。
コーディネート術を習った後は、個人レッスン会に突入
▼羽田野:
習ったコーディネートを参考にスカートを試着したり、お持ちになった洋服の活かし方を川井先生に直接聞く時間を設けました。
何着も試着し、その見え方の違いを体感していらっしゃる方もいらっしゃいました。
試着していただき、参加された方々同士でお互いに見ることで、体型によって見え方が違うことを実感されたようです。
今回の体型別着こなしコーディネート、ぜひ参考にしてみてくださいね!