【アパレル工場探訪Vol.17】品質日本一の称号を得たレディースシャツ工場

ファクトリエが提携するアパレル工場の方々に、ものづくりにかける想いやこれまでのストーリーや想いをお伺い紹介するコーナー「Factory」では、様々な日本のものづくりの現場をお伝えしています。

今回は、福島県白河市のレディースシャツ工場、「永山産業」をご紹介します。

Aランク認定で品質日本一の称号を得る

前社長・永山龍雄さんが勤めていた縫製工場から1968年に独立し、福島県白河市に縫製工場を構える形で「永山産業」がスタート。創業当初はメンズドレスシャツの縫製をメインに、OEM一本でやってきました。人員増加のため1973年に現・平田中央工場新設、1976年には雑誌『月間消費者』の消費者テストでAランクに認定され、品質日本一の称号を獲得。今ではメンズシャツのほか、レディースのシャツやジャケット、コートなど、縫製業として多岐に渡るアイテムを製造しています。

縫製機械を自ら改良、開発

現在、福島県内にある2工場のうちの1つ、南湖工場でレディースアイテムを製造しています。日頃から品質の改良・改善に努めており、縫製機械を自分たちで改造、開発するなどして生産性向上を図りながら、品質日本一という称号に責任と誇りをもち日々モノづくりに励んでいます。

先を見据えた女性管理職登用


永山産業では女性の管理職登用も積極的に行っています。工場で働くほとんどの方は女性のため、密にコミュニケーションを取ったり細かな意思を汲み取ったりなど、女性の管理職は欠かすことのできない存在です。これからの時代、女性の社会進出・昇進の重要性はますます増していくでしょう。古いしきたりに捉われず、未来のことを考え、組織作りを行っていくという観点において、永山産業は先進的です。

ファクトリーブランドとしてのやりがい

ファクトリエは現在、永山産業のファクトリーブランドとしてシャツを製造していますが、代表の永山龍一郎さんは、以前との心境の変化があったと仰っています。

「実際に作ってみて思ったのは、自分たちの名前が入るのは全然違うということ。誇りや喜び、身の引き締まる思いなど、さまざまな意識の変化がありました。ブランドとしてやっていくとはこういうことなのかと。これからも世界に対して様々なことができる企業として、永山産業の名でジャパンクオリティを発信できることを幸せに思い、お客さまに喜んでいただけるよう高品質な製品を作り続けたいと思います」

工場とブランドの関係が見直され始めている現在でも、いまだに世界中、多くの工場がブランド名の影に隠れ、低予算での生産を強いられています。

高い技術力を誇る日本も例外ではなく、年々工場の数は減少し続け、国内生産率はついに3%を切りました。

工場の名前を世に出し、工場の方々に責任と誇りを持ってモノづくりに取り組んでいただく。ファクトリーブランドの使命はシンプルで壮大です。

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