【アパレル工場探訪Vol21】地元名産オリーブで育むレザーバッグへの情熱

ファクトリエが提携するアパレル工場の方々に、ものづくりにかける想いやこれまでのストーリーや想いをお伺い紹介するコーナー「Factory」では、様々な日本のものづくりの現場をお伝えしています。

今回は、香川県東かがわのレザー工場「A-LOOK」をご紹介します。

明治時代から続く手袋の産地「東かがわ」

高松空港から車で一時間、高松と徳島のちょうど間「東かがわ」にA-LOOKはあります。東かがわは明治時代より続く手袋の一大産地で、A-LOOKも1933年に創業して以来、革製品の製造を中心に今日までやってきました。社長の永田さんの祖父は高い技術を評価され、昭和天皇の手袋も作らせていただいた実績もあります。

一工程に50年以上情熱を注ぐ”その道の職人”

一つのバッグは60ものパーツから成り立っており、およそ250の工程を経て完成します。 通常バッグを一つ作る場合、一人の職人が全行程を手がけることが多いですが、A-LOOKでは、各工程を分業で行っています。 50年以上も同じ工程を担当している職人もおり、ある意味、一工程を極めるその道のプロともいえます。熟練した技術を持つメンバーがチームワークを発揮し、みんなで1つのバッグをつくる、それがA-LOOKのやり方です。

A-LOOKがバッグ作りにおいて何よりも大切にしていることは「長く使っていただくこと」です。長く使っていただくためには品質、機能性はもちろん、普遍的なデザインで飽きのこないものにしなければなりません。常にお客さまに身近にあるバッグを作っていきたい。A-LOOKは時代に流されない、真摯なものづくりを続けています。

地元の素材を活かし生まれたオリジナル製品

革産業が盛んな東かがわ市にあって、A-LOOKは地元のものを取り入れた製品を作れないかと考えていました。そんな中で香川県の特産であるオリーブを、皮をなめす工程に使用することで、独特の風合いとゆっくりとした経年変化が楽しめる”オリーブレザー”が誕生しました。

ファクトリエのバッグにもこのオリーブレザーを使用し、革独特の匂いを軽減した、透明感のある上品な艶感をだすことに成功しました。また、オリーブオイルが持つ保湿成分は革の健康的な状態を長く保つ効果もあり、末永くご愛用いただけます。

世界初、エクストラバージンオイル×国産皮革

今秋、A-LOOKの新作「ムラ染めオリーブレザーバックパック」が販売開始となりました。

香川県小豆島・井上誠耕園の最上級エクストラバージンオイルと、国産皮革で仕上げた世界初の「オリーブレザー」を使用。オリーブオイルによる独特な手触り、艶感、しっとりと手に馴染む風合いをお楽しみいただけます。また、全体にアンティーク加工(ムラ染め)を加え、カジュアルでありながら上品な風合いのレザーバックパックに仕立てました。スタイリッシュなシルエット、細やかなステッチワークは高級感を醸しだしており、収納力・機能性も充実しているので、プライベートだけでなくビジネスバッグとしてもお使いいただけます。

▼ムラ染めオリーブレザーバックパック(青)

▼ムラ染めオリーブレザーバッグパック(黒)

いかがでしたでしょうか。

A-LOOKは1933年の創業以来、「喜ばれる物を創りたい」というエスプリを商品に込め続けてきました。

今回ご紹介した「ムラ染めオリーブレザーバッグパック」はその集大成とも呼ぶべき商品です。長年培ってきた技術と世界初の取り組み、A-LOOKの伝統と革新が詰め込まれたバッグパックを是非体感してみてください。

それでは次回をお楽しみに。

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