【アパレル工場探訪Vol.23】世界を舞台に、理想を形にする職人集団「森下メリヤス」

ファクトリエが提携するアパレル工場の方々に、ものづくりにかける想いやこれまでのストーリーや想いをお伺い紹介するコーナー「Factory」では、様々な日本のものづくりの現場をお伝えしています。

今回は、国内最大の織・編物産地である和歌山県の川市にある生地メーカー「森下メリヤス」をご紹介します。

戦火を乗り越えて、二度の旗揚げ

高野山を源流とした貴志川の河口域に広がる貴志川町。森下メリヤスは、半島として日本最大の規模を誇る紀伊半島の山々の麓に本社をかまえています。

その歴史の幕開けは、まさに波乱万丈。1907年の創業時は和歌山市に本社がありましたが、戦火によって燃えてしまいました。しかし、2代目の森下茂さんは戦争から帰還した後、再び和歌山市にて旗揚げを行います。

以後は事業が軌道に乗り、手狭になったことから貴志川町に本社を移すことに。近年では、最寄り駅である「貴志駅」の猫駅長が大手保険メーカーのCMに登場したことをきっかけに、遠方からの観光客も増えているそうです。

世界も認めた「Japan Quality」
ニーズに応じて使い分ける、200台の丸編み機

森下メリヤスは、創業から丸編み一筋。
そもそも編み物とは、糸でループを作りそのループに次の糸を引っ掛けて新たなループを作って形成する編地のことで、中でも「丸編み」は“らせん状”に連続したループを円筒状の編み生地で編んでいます。

古い吊り編み機やヴィンテージ編み機、さらにはコンピューター編み機といった多種多様な機械を保有しており、格納している機械も含めれば合計で200台を超えます
日頃から整備を行き届かせているため、どの編み機も常に稼働できる状態なんだとか。

ニーズに応じて最適な編み機を選んでいるのはもちろん、 優れた技術を持つ染工場と提携することで生地の風合いにもこだわることで、世界のラグジュアリーメーカーからも支持されているそうです。

“最高の理想”を形にしていく
経験値の高い洗練された職人たちの挑戦

200台以上の編み機を使い分けているだけでなく、場合によっては機械を改造することもあります。オーダーによっては敢えて昔の風合いに近い生地を再生産することもあるように、理想を実現させるための創意工夫に妥協はありません。

新しい製品の開発にも積極的で、職人技と最新の編み機を組み合わせて実験的な試みを行うこともしばしば。日進月歩で技術を向上させながら、ヒット商品を生み出し続けています。

先代からの想いを詰め込み
日本製の良さを世界へ

森下メリヤス代表の森下さんは、ファクトリエとの出会いをこう語ってくれました。

「110周年という節目の年にファクトリエと出会えたことは、私たちにとって記念すべき出来事です。テキスタイルメーカーのmorishitaとしてWネームで製品を世に送り出すのは、長い歴史の中でも初めてのこと。日本製の良さを世界に発信しているファクトリエとコラボできることに、社員一同ワクワクしています。
先代からの想いを詰め込むように、これまで培ってきた技術を丁寧に注ぎ込んだ至極の商品。多くの方たちにとっての大切な一着になれば、これほど嬉しいことはありません。」


森下メリヤスは、世界最高峰の生地見本市「プルミエール・ヴィジョン」に出展しました。
出展の際にある生地の品質評価、 工場の視察、 海外への販路開拓体制の確認など厳しい審査をクリアするだけでなく、著名なラグジュアリーブランドからも注目を集めるという大盛況ぶり。

理想を形にすることへの妥協のないものづくりは、国境を超えて認められています。

今日の工場紹介はここまで。
次回もお楽しみに。

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