「ファーストシューズ」手を動かして初めて気づく、モノづくりの楽しさと難しさ

ファクトリエの日下部です。主に、MD業務、CSなどの統括をしています。

今日はMDっぽく、モノについてご紹介していきたいと思います!


「ファーストシューズ」というものをご存知でしょうか。

赤ちゃんが初めて履く靴のことです。子供の誕生祝いにファクトリエのメンバーからファーストシューズをプレゼントしてもらいました。ふたを開けてみたら、なんと革製の手作りキット

子供が大きくなった時に「ファーストシューズを両親で作った」と子供に語れるストーリーになる。そんなプレゼントを選ぶところがファクトリエらしいです。
子供が歩き始めたら作ろうと楽しみにしていて、わが子も成長してついに靴を作るときが来ました。「さぁ作るぞ!」と意気込んで手作りキットを開いたのは良かったのですが、実際に作り始めてみるとこれがなかなか大変・・・そんな革製品を初めて作った体験記をお伝えします。


手作りキットのパーツは片足でこんな感じ」

  ・靴のつま先から甲の部分にかけて1枚
  ・靴の側面からかかとにかけて1枚
  ・靴底1枚
  ・中敷き1枚
  ・それに針抜きと蝋引きの糸の構成です。

ここから実際に靴が出来上がるとは、なかなか想像できませんが、自分で何かを作るのは好きなので気づいたらワクワクしながら説明書を読み込んでいました。
ひと通り、説明書に目を通して完成形をイメージ出来たところで早速作成に着手していきます。


形が出来ていくごとに生まれる楽しさ

あらかじめあけてある一つの穴に対して針と糸を使って、表側から通す糸と裏側から通す糸を交互にクロスさせて、革靴を縫い合わせていきます。蝋引きの糸を使用しているため、糸と糸がくっつきやすくなっており糸をきゅっと引っ張るとあまり緩むことなく作業を進めていけます。
ひと針ひと針気持ちを込めて縫い合わせていく過程が、靴に対して自分の想いを込めていく、そんな気持ちになりました。完成品になったら見えないところですが、「作り手の想いが詰まっている」というのは、こういうことかと新しい発見がありました。

しかしながら作業を進めていくと、ひと針ひと針縫い合わせていくのは、非常に時間がかかりなかなか進まず完成までの道のりが遠く感じることもありました。すぐに完成すると思っていましたが、「これはかなり時間がかかるなと・・・」


力の入れ具合がポイント

根気強くひと針ひと針縫い合わせていく作業も順調に進み、ようやく完成形が見えてきました。なかなかうまくできたと思っていたのですが、よくよく見てみると歪さが気になりました
ひと針の間隔、ステッチのヨレ、作っている過程ではあまり気になりませんでしたが、改めて見てみるとかなり曲がっていることに気付きます。これは、糸を引っ張るときの力の入れ具合がポイント。強く引っ張りすぎるとひと針の間隔が狭くなり、逆に糸の引っ張りが緩いとひと針の間隔が広くなってしまいます。この微妙な力加減を均一にすることは経験がないと非常に難しいなと感じました。
また、ステッチのヨレは針を刺す方向が影響していました。表側の糸から刺すのか裏側の糸から指すのか。また、はじめに針を刺した糸をどの方向に向けて、次の針を刺していくのかなど、色々な作業の過程を一定に保ちながら進めていかないとどこかで歪になってしまう。作業中は気になりませんでしたが、振り返るとそこまで意識してなかったことに気付かされました。きれいに作るのは非常に奥が深い。


職人さんの技術を改めて実感

同じ革靴ということで、ファクトリエの革靴をよくよく見るとステッチが均一で真っ直ぐ、本当にきれいです。革の硬さなどを比べるとファーストシューズとは比べ物にならないくらい縫い合わるのが難しいと思うので力と根気が必要です。
実際の革靴作りは、パーツ数も全く違うし多くの道具も必要となります。そう考えると1足の靴を作るためにどれだけの時間がかかっているのか、ファーストシューズを作る前に思っていた以上に大変な仕事だと感じました。
まさに職人さんの想いと技術が詰まった「丁寧な仕事によって仕上がった一品」というのは、多くの手間がかかっているのだと実感しました。


ファーストシューズを作り終えて

ファーストシューズを作り終えて気づいたことは、モノづくりは想像以上に手間がかかっているということ。職人さんたちの作業をみたり話を聞いたりしていると、いとも簡単にやっているのでその大変さに自分自身が気づいていなかったですが、実際に自分が作ることで難しさを知ることができました。
また一つの物が出来上がっていく喜びも感じることができ、モノを大切にする気持ちも芽生えた気がします。「職人さんたちが想いを込めて作ってくれた商品を今後も大切に使っていきたい」そんな気持ちにしてくれたファーストシューズを作りでした。

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