アカチャンマンと、寄せ鍋

ときどき、ファクトリエ品質管理の堀井さんから野菜をもらいます。堀井さんの畑で採れた野菜です。無農薬栽培なので当然、アオムシがいっしょについてきます。せっかくなので、一度、家で育ててみました。2歳になる娘の教育に、と思って始めました。娘には虫を怖がって欲しくなかったからです。

昨年引越した新しい家にはナメクジが現れ、そのたびに私が呼ばれて、捕まえて、そとに連れていきます。妻はナメクジが苦手なので、いつも私が呼ばれます。そのうち、娘もナメクジを怖がるようになってきました。これはマズイと思いました。このままだと、いつまでも私が対応するしかありません。

だから、娘と一緒にアオムシを育てて免疫をつけることにしました。大きくなったらきれいな蝶々になることがわかれば、怖がらなくなるはずです。


アカチャンマンの餌がない

アオムシを見て半泣きになっている娘と相談して、名前は「アカチャンマン」に決定しました。それからアカチャンマンの飼育がスタート。

しかし、すぐに壁にぶつかります。がない。

近所のスーパーで売っている虫食い1つない綺麗なキャベツは、確実に農薬を使っているのでNG。有機栽培をうたっているスーパーや業者をあたりましたが、農薬を一切使っていない葉物野菜は皆無でした。

実家の畑です。帰省した際は収穫や種蒔きを手伝っています。

普段、農薬使用の有無について全く気にしていなかったのですが、無農薬野菜がこれほど手に入らないということに気づき愕然とします。無農薬というこだわりが、これほど希少価値のあるものだとは思いませんでした。うちの実家は当然無農薬なのに。

ということで、無農薬野菜のありがたみを感じつつ、実家から送ってもらったキャベツと、堀井さんから追加でもらった小松菜を中心にアカチャンマンを育てました。うちにやってきて5日ほどでさなぎになり、それから2週間くらいたって羽化しました。ある朝、ふと飼育箱を見てみると、モンシロチョウがたたずんでいたのです。子供と2人で喜びながら外に連れて行きました。そして、アカチャンマンは飛んでいきました。

アカチャンマンは無事に大人になりました。

Storyで味付けされた寄せ鍋

それからしばらくたった先日の年末年始、家族で熊本に帰省しました。実家には両親が2人で暮らしています。せっかくの機会なので、両親が耕している畑に娘を連れて行きました。

そして、アカチャンマンも食べていた無農薬野菜を一緒に収穫しました。農家だった祖父の土地を一部借りて、父親が定年後に栽培し始めた畑です。自分で作って、自分で消費する、趣味の畑です。

無農薬でも立派な野菜がたくさんできていました。小松菜の葉は大きく、にんじんは驚くほど真っ赤です。夜は収穫した野菜を使った寄せ鍋で楽しみました。

無農薬ということ、父親が苦労して育てた野菜ということ、娘と一緒に収穫したということ。野菜に宿ったこんなStoryが、この寄せ鍋を特別なものにしてくれました。

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