元パターンメイカーが伝授する、アイロン掛け入門

自宅でアイロンを掛ける人は、今どれくらいいるのでしょうか? 

アイロン掛けが苦手、もしくはアイロンを掛けたことがないという方も多いと思います。

カジュアルなシャツなら洗いざらしのままで大丈夫ですが、ネクタイと合わせるドレスシャツは洗いざらしという訳にはいきません。そこでついついクリーニング屋さんに任せがちになりますが、クリーニング屋さんもちゃんと選定しなければ、お気に入りのシャツが逆に傷んでしまうというケースも起こり得ます。


立体的に仕上がるアイロン掛け

アイロン掛けが苦手な理由として、「皺が取れない」「掛け方が分からない」「掛けた後からまた皺に成ってしまう」などが有ると思います。私はめんどくさがり屋なので、出来るだけ掛け直しをしたくありません。

今回は、効率的に掛ける手順を皆さんにお伝えします。私はもともと洋服のパターンメイカーだったこともあり、洋服が立体的に仕上がるアイロン掛けを心がけています。工場さんやクリーニング屋さんがWebサイトで紹介しているアイロン掛けとは少し異なる部分もありますが、少しでも参考にしてもらえれば幸いです。


じっくりよりも、手早く

アイロンは高温に設定し、必ず蒸気を使いましょう。「繊維に合わせて温度を変えた方がいい」とも言われますが、家庭用アイロンなら基本は高温で掛けた方が良いと思います。温度を下げれば下げるほど、一か所に長い時間を割く必要があるからです。じっくりよりも、手早く掛けることを心がけましょう。※ナイロンとポリエステルの場合は中温以下に設定

蒸気が足りない時は霧吹きを併用してください。霧吹きで全体を湿らせてからアイロンを掛け始めると、皺はさらに取れやすくなります。掛け損ねて皺が出来た時も慌てる必要はありません。霧吹きで湿らせてからアイロンを掛けると、皺は綺麗に取れます。


皺が綺麗に取れる達成感

アイロンを掛けた後は、ハンガーに吊るします。私は袖をぺたんと二つに折る事はせず、袋にも入れなければ、折りたたみもしません。ハンガーもクリーニング屋さんの薄いもので大丈夫です。フックに3~4枚重ねても、シャツに大したダメージは有りません。

当て布を使ってアイロンを掛けた方が衣類はより長持ちしますが、慣れないとなかなか出来ません。最初のうちは当て布を使わず、まずは楽しむことを優先しましょう。

アイロンを掛ける前と掛けた後では、シャツの表情が全く違います。アイロンを掛けた後の「皺が綺麗に取れた」という達成感をぜひ一度味わってみてください。アイロン掛けも、洋服の楽しみ方の1つなのですから。

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