富山カットソー工場「TFC」訪問!新作カットソーのものづくりレポート

ファクトリエのサイトでも公開していますが、アパレル商品の製造原価は販売価格の20%から30%と言われています。

カットソーは軽衣料なので、商品の販売価格は1万円を下回るケースが多く、1枚当たりの製造原価は自ずとジャケットやコートに比べて低くなります。工場が利益を出すためには、生産性をより高めなければなりません。

カットソーをメインで製造しているにもかかわらず、職人さんの技をふんだんに注ぎ込み、高価格帯ブランドの商品を長年作っているのが、富山県小矢部市にあるカットソー工場・TFCです。この夏、ファクトリエは『夏のお悩み解決レディースカットソー』の発売を予定しており、商品開発の打ち合わせを行うために工場を訪問しました。

(TFCの工場紹介ページもぜひご覧ください!)
https://factelier.com/factory/tfc/


プレスも裁断も、圧巻の一言

ジャケットやコートなど、価格帯がある程度の高いアイテムは、縫製の途中で何度もプレス(アイロン)を掛ける工程が入ります。冒頭にも述べたように、カットソーは製造工賃を抑えなければ採算が取れません。しかしTFCは、途中で何度もプレスをしながら製品を仕上げていきます。

生産性を高めるために、カットソーは生地を何十枚も重ねて、まとめてパーツを裁断します。一般的にはCAMという裁断機械で自動で裁断されるのですが、TFCは違います。この写真を見てください。

なんと、職人さんが1枚ずつ手で裁断しているんです。縫製時に柄や刺繍がズレないように正確無比に裁断されていく様は、まさに圧巻でした。

もちろんすべてが一枚裁断ではなく、CAMも部分的に利用しています。ただ、大量の枚数を裁断するとどうしても一番上の生地と一番下の生地にズレが出てしまい、製品のクオリティが下がりかねません。そこでTFCは、CAMを使用する場合でも数枚だけを重ねて裁断されていました。


仕様書通りではなく、パターンを引き直す

メーカーから仕様書(商品の設計図のようなもの)が送られてきて、それを忠実に再現するのが普通の工場です。しかし、生地の特性などを十分に理解していないメーカーも多く、仕様書通りでは製品として綺麗に仕上がらないことが多いため、TFCではすべて自社内で再度パターンを引き直しています。

このあたりは、長年カットソーを作り続けている工場の強み。なんとパタンナーさんだけで10名も在籍されているんです! メーカーでも気付かない細部のズレやミスを見つけ、その都度メーカーに確認を取るのではなく、自分たち主導でものづくりを進める。そんな職人さんたちのプライドを目の当たりにしました。


企画に関しても、森社長やパタンナー中川さんとじっくりお話をさせていただくことができ、完成への期待に胸を膨らませながら富山を後にしました。夏前には素敵な商品をみなさんにお披露目できるので、期待して待っていてください!

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