オーダースーツ生地2019SSオススメ

こんにちは。

僕の大好きな春がやってきました。(花粉症がつらいですが…)

今回はファクトリエが提供するオーダースーツについてお伝えします。ファクトリエのスーツをご検討中の方、すでにお持ちで新調を視野に入れている方にとって参考になれば幸いです。もちろん、直接ご相談にも乗らせていただきますのでご安心を!

1. ファクトリエのオーダースーツの特徴

2. 今期のオススメ生地

今回の記事は、この二本立てです。それでは早速いきましょうか。


工程数は通常の約2倍。スーツの重みを感じさせない技術

まずはオーダースーツの特徴からご説明します。スーツの縫製工場は栃木県那須塩原市にある「那須夢工房」。ここは日本のブラックフォーマルの祖、カインドウェアの技術一番工場として現在も唯一残っている日本を代表するスーツ工場です。

多くのスーツ工場ではコスト削減のため、もしくはそもそも技術的に出来ないために省いている工程を、那須夢工房はふんだんに取り入れています。一般的なスーツの工程数である150に対して、那須夢工房の工程数は250~300。特徴はなんといっても着心地の良さで、着た時にスーツの重みを感じさせない技術により、一日中着ていても疲れにくいんです。店頭で着ていただくと、「うわっ軽い!」というお客様からの声をよく耳にします。

それでいて、とても立体的。この立体性が長持ちするのも、那須夢工房の技術ならではですね。那須夢工房については過去の工場ツアーを記事にしているので、こちらも是非読んでみてください。

▼オーダースーツの詳細はこちら
https://factelier.com/ordersuit/


ファクトリエのスーツはパターンオーダー。パターンオーダーとは、予め細かくご用意したサイズサンプルを着ていただき、そこからさらにお客様の体に合わせて調整を図るというものです。数センチの調整でも驚くほど見た目が美しくなるものですよ。体型や好みに合わせたシルエットに変えるだけで、いつものスーツスタイルが格段に素晴らしくなります。

また、当然着心地にも直接影響するので、ご自身の体に合わせるだけでフィット感が全く別物になります。ファクトリエのオーダースーツの特徴が分かったところで、生地の紹介に移りましょう。「どんな生地があるんだ」「多すぎて迷いそう」「こんなシーンに合わせて選びたい」など、すでにたくさんの声が脳内に聞こえています。

今期にオススメしたい4つの生地をセレクト

ここからは今期にオススメしたい生地をご紹介します。(他にも候補があって選ぶのが大変でした…)

まずここは外せませんね。我らが世界に誇る日本製の生地メーカーから!

「葛利毛織」

海外のラグジュアリーブランドからも依頼が絶えないクオリティ。なんといっても気品漂う生地が特徴です。それもそのはず、天皇陛下もこの葛利毛織で織った生地を身に纏うことがあるくらいですから。

通常スーツの生地は春夏(SS)と秋冬(AWもしくはFW)の二つに大きく分けられます。四季のある日本なら当然春夏の方が気温が高く、秋冬は寒いですよね。ですから、各生地屋さんや各アパレルブランドは、気温に合わせてその都度生地を選びます。

その際の判断材料となるのが、目付け(ウェイト)と呼ばれるものです。一概に目付けだけでは判断しきれないことも多くありますが、一般的にはこの目付けの数字が低ければ春夏向け、重ければ秋冬に適しているとされます。スーツでいうと春夏で200~240gくらい、秋冬だと280~320gくらいです。オールシーズンのものだと中間の260gくらいですね。当然目付けが高いほど詰まっているので重いしタフになります。

話を葛利毛織の生地に戻しましょう。この生地を見てください。

何と目付けが384g! 「今回は春夏のオススメだろ中島」という声が聞こえてきそうです。そうなんです。葛利毛織が出しているこのヴィンテージシリーズは、盛夏物の生地ではあるものの、目付けがすごく高いんです。

以前、葛利毛織(愛知県一宮市)に行ったときの職人さんの言葉を思い出します。「この生地は新幹線・飛行機に2〜3時間乗っても全然シワになりません」と。実際に生地を手でぐしゃっとつかむと、「サッ」っと自ら元に戻っていく、このハリ感。しかし前述の通り、葛利毛織の生地には気品があります。なぜなら、この生地は上質なウールにキッドモヘアを絶妙な分量で配合しているので、シワのなりにくさや復元力に加え、いやらしくない適度な光沢感を持つのです。

豆知識:モヘアって何?

モヘアというのはアンゴラ山羊の毛で、とても希少で高価なもの。光沢感があり、シワになりにくいという特徴があります。さらに繊維の中が空洞になっていることにより熱伝導率が低く、夏の暑い日差しを浴びてもウールに比べて体に熱がこもりにくいです。つまり、夏に最適な生地だと言えます。キッドモヘアは、モヘアの中でもさらに細くて滑らかな高級生地です。このヴィンテージシリーズは明るめのブルーやグレーなどの色を選べますが、イチオシは写真のダークネイビーです!


続いてのオススメ。長きに渡り世界中にファン多し!

「御幸毛織」!!

今期から新たにお取り扱いが始まった生地メーカーです。御幸毛織をご存知なくても、あの有名なCM「みゆき野球教室」で知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか(ちなみに40年以上前のCMらしいです)。

この御幸毛織はとにかくファンが多いですね。世界のラグジュアリーブランドからも信頼が厚く、熱烈なファンは御幸毛織の生地でないとスーツは作りたくない!という方もいるほどです。御幸毛織では生地の風合いを突き詰めて、生地を洗う石鹸から水まで徹底的にこだわっています。世界最高水準のその生地はどんなシーンでも胸を張って着ていただけるものです。

今期のオススメはこちら!

なんといってもこの清涼感! 肌離れの良い軽やかな風合いに加え、洒落の効いた細かいチェック。ネイビーの無地またはストライプに物足りなさを感じている方もチャレンジしやすく、いつもと少し違うスーツになること間違いなしです。

続いてはファッションの国イタリアから。

「カノニコ」

世界で一番仕立て屋さんに置いてある生地メーカーではないでしょうか。それほどまでに毎シーズンクオリティが高い。最新の機械を使い、自社で紡績から生地まで一貫して作れるので、コストパフォーマンスもとても高いです。また、その設備・開発力で変わった生地も発表していて、個人的に毎シーズン楽しみにしているメーカーです。


どんどんいきます。次は説明不要ではないでしょうか。世界一有名な生地屋さんですね。

「ゼニア」

正しく表記するとErmenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)で、世界中の国家元首・実業家から支持されています。ゼニアの生地は、見れば分かる、触れたら分かる。そんな生地です。

今期のオススメは、毎シーズンゼニアでも大好評の「トラベラーシリーズ」から。その名の通り、出張や旅行にも最適な機能的な生地です。厳選に厳選を重ねたウール100%の生地に特別な仕上がり加工をかけ、高い防シワ性とストレッチ性を兼ね備えています。シワができても一晩ハンガーにかけたら翌朝には回復するので、長期出張や旅行の際にも安心ですね。もちろん、「見れば分かる」風合いやカッコ良さも備えています。


最後はここ!

「ロロピアーナ」

上記のゼニアと同じくらい世界的な生地メーカーです。ポリシーは、最高級の素材から最高級の製品を作り出す。他ブランドと比べると、同じウールでも別格の滑らかさと光沢感を誇ります。世界一セクシーな生地を作る生地メーカーだと僕は思っていて、中でもオススメは「Four Seasons」です。

文字通り、4シーズンに対応したシリーズ。目付けは260g。パーティーや特別なシーンの一張羅にもオススメです。もちろん、ビジネスシーンで着用して「違い」を出すのもいいですね!

いかがでしたか? どの生地にも魅力がふんだんに詰まっているので、オススメするのが大変でした(笑)

新年度のセレモニーや行事などが多いこの時期、自分だけの特別な一着を作りませんか? ファクトリエのオーダースーツは採寸してから約一ヶ月くらいでのお渡しとなります。また、今回オススメした生地は人気も高く売り切れてしまう可能性が高いため、お早めのご予約をオススメ致します。

それでは店頭で会いましょう!(僕は銀座店にいます)

▼オーダースーツの詳細はこちら
https://factelier.com/ordersuit/

#タグ

関連の記事

Follow Me!